人間アレルギー(短編小説バージョン)/月夜乃海花
「大丈夫、だと思いたい。」
「寂しさとか無いの?」
また沈黙が続いた。何とメッセージを打っていいのかわからなかった。
「俺、会いに行こうか?」
「どうして?」
「もしかしたら、一部の人間なら大丈夫かもしれないじゃん。」
「でも、前会った時にアレルギー症状出たじゃん。」
「なんとなくなんだけど、アレルギーが出るかどうかはお前が決めてる気がする。」
「どういうこと?」
「ありきたりな言葉で言うと心を閉ざしているとか閉ざしていないとかああいう感じのやつ。」
つまり、友人曰く私が人間に対して心地良く思っていないからこそ症状が出てるのではないかと言っているのだと思う。
「私、心を開く
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