人間アレルギー(短編小説バージョン)/月夜乃海花
 
ゃうの。アレルギーだと私は思っているけど、お医者さん曰くウイルス性の可能性もあるからって隔離されてるんだ」
「それって、前に俺と会った時の症状だよね?」
「そうだね」
数分の沈黙。
「ごめん、気づかなくて。本当ごめん。」
「大丈夫だよ。気づくわけないよ。だって、未知の病気扱いされてるんだからさ。」
大丈夫と言いながらも涙が止まらなかった。
本当は怖かった。自分が。人間が。その後、普段自分がどのような生活をしているのかを淡々とメッセージで綴った。何行にも渡って文字の連鎖が続く。メッセージを友人は遮ることもなく、ただじっと黙っていた。
「そんな生活してたら、頭おかしくならない?」

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