最近どうも/道草次郎
りしてもっと大きくなっていくでしょう。たぶん、いつまでも埋まらない溝というのはあるのです。その溝のことなど微塵も考えたことがないかのように、たくさんの詩人たちは未来へ走っていくことでしょう。
ぼくにはそれが直感として分かります。それはもちろん、客観的には素晴らしいことです。ですがぼく個人としては寂寥感を感じるより他は為す術がありません。それを言祝ぐほどの器量がみずからに備わっていないことには、痛切な失望を感じるばかりです。
ぼくはいま、詩との関わりに於いても実生活および将来設計に於いても、ある一つの岐路に立っているのを自覚しています。
先はまだ、見えません。さまざまな理由から、お
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)