S氏の記録(短編小説)/月夜乃海花
 
、『楽になった』、『Voc? e eu somos da mesma maneira.』、『This is good!』、『?也是??的』、そうですよ。日本語だけじゃないんですよ。きちんと覚えているの、すごいでしょう。僕の特技なんです。どうかしましたか?まあいいや。そういえば、俺って自分の顔ってどうなってるんだろうと思ったんですよ。鏡を見たんです。ああ、何で気づかなかったんだろうと思いました。僕の顔が1番何もありませんでした。口すらもありませんでした。ただ、スウェットを来た何かが鏡の前で突っ立っているだけです。そして思いました。この顔に傷はつくのか?ずっと疑問でした。だから、近くの剃刀で軽く顔に傷
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