詩の日めくり 二〇一四年十一月一日─三十一日/田中宏輔
からです
まあ、それからの一時間というもの
猛吹雪のなかで
ずっとしゃべりっぱなし
吉田 誠さんの饒舌さには呆れ果てました
というのも
吉田 誠さんは留学先の火星で整形手術をしたらしく
二つの口で同時に違う内容のことを
ずっとしゃべりつづけていたのですもの
しゃべり終わると
吉田 誠さんはすっと目の前から姿を消してしまいましたが
画面のなかをのぞいても何も出てこず
幻でも見たのかしら、などと思ってしまいました
(後で留学先の火星に帰られたことがわかりました)
今月、一番、驚かされたのは
この吉田 誠さんの『吉田 誠参上!』でしたが
つぎ
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