詩の日めくり 二〇一四年十一月一日─三十一日/田中宏輔
よ。」(マーガレット・アトウッド『ペネロピアド』XVI、鴻巣友季子訳、141ページ)そいえば、好きだった子に「言葉とちゃうやろ、好きやったら抱けや。」と言われたのだけれど、「言葉やと思うけど。」みたいなことを言ったような記憶がある。言語化されていないことがらについて解する能力が欠如していたのだと思う。アスペルガーの特徴の一つである。いまでも、そういうところがあるぼくである。
二〇一四年十一月二十四日 「詩の完全立方体」
この詩篇は
一辺が一行の詩行からなる立方体である
一行は一千文字からできている
八個の頂点には句点が置かれている
上面と下面に正方形がくるように置き
上面の正
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