詩の日めくり 二〇一四年十月一日─三十一日/田中宏輔
健康な体、仕事があればそれだけで幸せなんだとしゅんと思った!」
「それだけで幸せなんだとしゅんと思った!」
こんなに、こころの現われてる言葉、ひさしぶりに遭遇した。
二〇一四年十月十四日 「日付のないメモ」
京大のエイジくんに関するメモ。
ぼくたちは、いっしょに並んで歩いて帰った。
きみは、自転車を押しながら。
夜だった。
ぼくは下鴨に住んでいて、きみは、近くに住んでいると言っていた。
ぼくは30代で
きみは大学生だった。
高知大で3年まで数学を勉強していたのであった。
従兄弟が東大であることを自慢げにしていたので
3年で高知大の
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