詩の日めくり 二〇一四年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
会話なんて
どうでもいいんだよ
かわいければさ、笑。
あいきょうさ
人生なんて
けせらせら
なんだから。
「きょうの一言」
そういえば
仕事帰りに
興戸の駅で
学生の女の子たちがしゃべっている言葉で
「あとは鳩バス」
って聞こえたんだけど
これって
聞き間違いだよね。
ぜったい。
ここ2、3日のメモを使って
詩句を考えた。
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これ以上
もう、これ以上
須磨の源氏だった。
詩では
うつくしい幻想を持つことはできない。
詩が持つことのできるものは
なまなましい現実だけだ。
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