詩の日めくり 二〇一四年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
ためにある。」

まあ、繰り返すから過つのではあるが。

二〇一四年九月二十六日 「神さま」

 あなたは目のまえに置いてあるコップを見て、それが神さまであると思うことがありますか?

二〇一四年九月二十七日 「卵」

 きょうは、ジミーちゃんと西院の立ち飲み屋「印(いん)」に行った。串は、だいたいのものが80円だった。二人はえび、うずら、ソーセージを二本ずつ頼んだ。どれもひと串80円だった。二人で食べるのに豚の生姜焼きとトマト・スライスを注文したのだが、豚肉はぺらぺらの肉じゃなかった。まるでくじらの肉のように分厚くて固かった。味はおいしかったのだけれど、そもそものところ
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