詩の日めくり 二〇一四年九月一日─三十一日/田中宏輔
 

マスターと女の子の表情を見てすかさず、
「よろしいんですか?」
と、ぼくが言うと、
「もちろん、飲んでやって。きみ、男前やなあ。」
と言ってから、連れの女性に、
「この人、なんべんか合うてんねんけど、わしが来てるときには、いっつも来てるんや。で、いっつも、おとなしく飲んでて、ええ感じや思ってたんや。」
と説明、笑。
「田中といいます、よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
みたいなやりとりをして、焼酎を一杯ごちそうになった。
えいちゃんと、八雲さんと、バイトの女の子に、
「朝さあ。西院のパン屋さんで、モーニングセット食べてたら、
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