ズキズキとココロが痛んで/こたきひろし
 
うでした。電話に出ると一瞬に顔色がかわりました。
 ひろし母さん亡くなったって
と姉は凍りついたような声音で言いました。
 いきなりそれはないだろう。入院はしていたけれど、元気は元気だったのに
と私は呆気に取られて言葉をなくしました

何という奇跡的な偶然が重なったんだろうと私は思いました。
 姉ちゃん直ぐに向かうからひろしらも直ぐに来なよ
と言い残して姉たちはその場から去りました。

私も直ぐに出かけようとしましたが幼い娘たち二人がいやがりだしました。
私は強引に連れて行こうとしましたが、妻が思いもよらない言葉を口にしました。
 子供らがこんなに嫌がるんだからいったん家に
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