詩の日めくり 二〇一四年八月一日─三十一日/田中宏輔
的は事物を理解することではない。(…)できるだけよく生きることである。」(ウィリアム・エンプソン『曖昧の七つの型』下・8、岩崎宗治訳)「生きること、生きつづけることであり、幸せに生きることである。」(フランシス・ポンジュ『プロエーム(抄)』?、平岡篤頼訳)。
二〇一四年八月十二日 「言葉をひねる。」
言葉をひねる。
ひねられると
言葉だって痛い。
痛いから
違った言葉のふりをする。
二〇一四年八月十三日 「言葉にも利息がつく。」
言葉にも利息がつく。利息には正の利息と負の利息がある。言葉を創作(つく)って使うと正の利息がつく。言葉は増加し、よりたくさんの言葉
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