遺失の痣/ホロウ・シカエルボク
 
のか、それともずっと昔からそのままだったのか、ほんの少し草を?き分けてみてもそれを教えてくれるものはまるで見つからなかった、そんな道が四十分近く続いた、一本の枝がこれ以上通るなという風に脛の高さに横に渡されていた、両端がどうなっているのかと探してみたら束ねた草に縛りつけられていた、誰かの土地なのだろうか?でも訪れるたびにこの枝を解くのは相当な手間だろう、少し迷ったが跨いで先に行くことにした、ただの行き止まりの印だろうか?それならそれで、どこで終わっているのか見てみるだけだ、それからまた半時間は同じ景色の中をただ歩いているだけだった、そして、朽ちかけた一軒の廃屋に辿り着いた、おそらくは小さな畑だった
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