あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
 
手はアンドロイドとはいえ。」
「動揺も何もそっちだって店員にアンドロイド使ってるじゃない。」
「いや、そうなのですが。」
「今回はストーリー設定に無理があったかもしれない。でも、面白かったぁ。」
光希、ではなく水樹は語る。
「『アンドロイドが残りの寿命を知らされたらどうなるか』というテーマで研究させられているけれど、今回のコイツは流石にウザかったね。」
コイツとは目の前で泡を吹いている奴である。
「確かに会社からも『今回は感情表現を豊かにしてみた』とか、色々聞いていたけどさ。今まで手を掴んだり、テーブルを叩くのは初めてだもん。私、びっくりしちゃった。」
「そうですね。」
「あと、
[次のページ]
戻る   Point(4)