あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
 
たどしい説明に、もはや説明を聞く元気すら無くなってくる。何なんだこの店は。
「会計。」
「会計ですか?」
「お会計だよ!こんな店出るに決まってるだろ、意味わかんねぇ!」
俺はざっと3万をそのままポケットから取り出し、光希の手を掴み店から出ようとする。
「何?」
光希は食事を進める手を止めようとしない。
「出るんだよ!」
「そう。私は食べるけど。」
「はぁ?こんな店に居られるかよ、ほら出るぞ!」
光希の手を掴もうとするが華麗に避けられてしまう。淡々と食べる光希。
「お腹が空いてるのよ。」
「そうかもしれないけどさ!」
「それに私たちはあと数時間で死ぬんでしょう?だったら、残
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