あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
 
が、その前にまずは片付けを行わねばなりませんね。大変、申し訳ありません。」
そう言うとウエイトレスは泡を吹いた死体の脚を持ち上げ、遠くの部屋に向かっていった。
「何が起きてるんだよ。」
もはや混乱というよりも、アドレナリンが満ちていく。元々はプロポーズをするために今日の店を予約したのに、どうしてこんなことになっている?意味がわからない。10分程度待っているとそのウエイトレスは戻ってきた。
「それでは改めて説明させて頂きます。ちなみに私はえっと、残り7分で死にます。その辺、よろしくお願いします。そうですね、んー、お客様は残り、何時間、え?あ、残り2時間18分ですね。死にますね。」
たどたど
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