あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
 
な場所で騒ぐべきでは無いと思うけれど?」
確かに高級なレストランではある。とはいえ、目の前で人が亡くなっている。周りの様子を見ると泡を吹いているウエイトレスを他の客はチラッと見るだけで、特に騒ぎが起きることもなく、料理に夢中になっていた。
「お前ら、なんなんだよ。」
思わず、テーブルを殴ろうとするが我慢をする。せっかくの場だ。いや、色々と意味がわからないが。
「大変申し訳ありません。」
どこかの部屋から、別のウエイトレスが現れる。
「先ほどのウエイトレスは亡くなりましたので改めて私が説明いたします。その辺、よろしくお願いします。ちなみに私は残り……そうですね30分程でしょうか。ですが、
[次のページ]
戻る   Point(4)