あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
光希はじーっと俺を見つめている。
「ねぇ、あと15分だね。」
「えっ?!」
時計を見ると確かに時間は進んでいた。きっと俺が上手くスムーズに話さなかったからだろう。残る寿命は15分となっていた。
「光希と出会えて、俺幸せだったよ。」
「そっか。」
「光希のおかげで色んな世界を見られたからさ。俺みたいに感情ばかり出す人間ばかり、この世界に居るって訳じゃないこととかさ。」
ふふふ、光希は笑う。
「なんだよ、何が可笑しいんだよ!」
「いいえ、ちょっと色々と面白かったから……!」
光希はレストランに似合わず大声で笑い出した。笑い続ける光希。
「み、光希、どうしたんだよ。」
「ごめん、
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