あと3時間で死にますので、その辺よろしくお願いします。(短編小説)/月夜乃海花
、ここ最近は笑うことも少なかった。なぜ、そんな簡単なことに気づかなかったのだろう。
「嫌いな訳ないじゃん。嫌いな人とはこうやって、わざわざ来ないから。レストランなんて。時間勿体ないし。あまり、食べ物に固執しない方だから。」
光希は口調が強くなる。そして、小さくため息をついた。
「ごめん。」
「別にいいのよ。」
俺と光希はいつもこうだった。俺が勝手に暴走して、色々と考えてしまう。ただ、光希は感情表現が下手なだけなのだ。だからこそ、俺に少しでも笑ってくれたり、感情を見せてくれるのも。だからこそ光希と一緒に居たい。これからもっと光希を知りたい。
「光希、愛してる。結婚してください。」
光希
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