僕と誰かの狂詩曲(ラプソディー)/月夜乃海花
 
しょうか?」


「無言で居るつもりですか?都合よく拝まれて。まぁ、使われてるのも貴方たちと同じだ。あはは。悪いのは神ではなくて、神を都合よく使う我々人間の問題なのですよ。」


目がただこちらをぎょろりと覗いている。
覗いてはいけない。きっと、深淵に飲み込まれてしまうからね?
「確かに『君は何か他の人とは違う』とは言われましたけども。常に排斥されていました。子供の頃から『君はどうしてここにいるの?』って。聞きたいのはこっちの方なのに。いっそ、海にでも潜ってしまおうかなぁ?深海魚には浅いエメラルドブルーが案外辛いものですよ。」


「もう、満足です。私は。人間の愚かさも
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