僕と誰かの狂詩曲(ラプソディー)/月夜乃海花
動は直線へ変わる。
残された母の叫びだけが白い部屋に残された。
右手を握っているのが父親ではなく、僕だということに娘は気付いていたのだろうか。とても優しい顔をしていた少女は次こそ幸せになるだろう。幸せになると願うしか無かった。
………
Gravity of Full liberty
必要十分な自由にて掴みたる重力
ま
「ままー。」
ピンク色の?の子供が微笑んでいる。
居間の写真たち、一人で少女が笑っていた。
み
「みんなが幸せならそれで良いんです。それで良いんです。私はただの道具です。会社にも使われて、親に使われる。それ以上それ以下、何があると良いのでしょ
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