11月1日所感(つれづれ)/道草次郎
休日の早朝、2色パン(チョコ&クリーム)一袋とブラックコーヒーの缶を二本買った。午前六時十分。二十四時間営業のドラッグストアで朝飯を調達したのだ。店員、客ともに少なく気分がだいぶ落ち着く。これから敢行しなければならぬ片道三時間を要する運転行もちっとも苦には感じられない。こういう瞬間は月に一度巡ってくるか来ないかの貴重な時間である。十二分にその状態に身も心も委ねたいという誘惑に負け、車に引き返すと、しばらくのあいだ運転席をリクライニングにして寝転がる。
自分が今まで生きてきた中で感じた幾つかの事を思い出すまたとないチャンスだから。
ぼくはここ数ヶ月の間に別れた人に何度も死ねと言われた。随
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