10月31日雑記/道草次郎
 
り残しそのまま放置していたアワダチソウなどは、逆だ。それを薙ぎ倒すと茶色いホコリのようなもの(花粉?種?)がたくさん舞い気管に入りひどくむせ返ってしまう。幾重にも折り重なるように茎が倒れるので作業が全く捗らず、何度もエンジンをとめて刃に引っ掛かった枯れ草など手で取り除かねばならない。微細な有害粉塵めいたものが肺胞に引っ掛かり、それが血管その他を浸潤するイメージがしばらく脳裏を離れなかったが、何事もないように作業は進められた。

庭では山茶花(さざんか)などの灌木の枯れ枝を数箇所落とした。なかでもキュウイの蔓の勢いが凄まじく、短刀のようなノコギリを縦横に振るいしばしの死闘を演じた。数年
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