10月31日雑記/道草次郎
 
うところだ。玉ねぎは知っての通り冬を越し春に眠り、初夏にもなろうかという時節に収穫を迎えるのだ。

日々、坂道を下るようにして冬へと近付いて行く秋。銀杏などの色付きも、本当に日に日に色を加えていくのがよく分かる。今年に限っては、ハナミズキの紅葉が記憶する中では近年で一番美しい。赤い実をたくさん付けたハナミズキの濃い赤黒い葉が朝陽に照らされると、なんとも言えないトパーズピンクのような耀きを放つのだ。

刈払機で草刈りをしているとその手応えの夏との違いに気付かされる。ヘタった雑草の上面をなでるとなんとも素直に平らになるのだ。秋だなぁと思う。しかし、末枯れた比較的丈高い草や、夏の間刈り残
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