三篇の未詩/道草次郎
たい
辛辣なキャベツの形質は
コナジラミにより受肉
後悔一入
ここに至り睡魔の到来
夢ながら夢ながら
ひとよのゆめのゆめながら
夢幻科幻具現さよなら
おとやとすとみと
取り立てて言うことのなし
ゆめのうつつで
ではまた
おやすみなさい
「海底人」
恋した思い出はとうに
深く沈澱し
太陽光の届かない海底にある
二つ続けて
人ををうたがう夢をみたのは
暗示かいや
ちがうか
ただの夢だ
背中の神様をおろしてみると
神様ではなくて
ただの中ぐらいの岩だった
はしゃぐ児童に
大人の一瞥をくれてしまった
横断歩道
はやくわ
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