詩と詩文(秋の感慨)/道草次郎
との話は次第にナツメヤシの枝払いと、繁茂してきたキュウイの蔓の除去についての話に移行する。果ては屋根の葺き替えの事にまで問題が至ってしまう。かねてから手付かずのままだった物置の整理や、畑に山と積まれた枝葉の焼却のことを考えるとさらに頭痛が加わった。しかも、デルタだとかスターだとか、そんないかにも肩をいからせた様なワードが頭を駆けずり回わるし、今日の配線実習では烈しくショートをかましてしまう有り様。金の算段も上手くいかないし、苦手なタイヤ交換のことを考えるとこれも頭が痛い。
そんな状態にあっても底流にはいつも、一体いつになったらまともな文章を書けるのかという鬱屈とした気持ちがある。それはどう
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