わたしはまだ子供でした。/こたきひろし
よね。ちっとも笑わないと周りに誤解を生むんですよね。その結果、皆が皆離れていってしまうでんですね。もし成長して大人になっていたらそれは身に沁みてわかっていた筈なのです。
でも自分には苔みたいに張り付いたしまっていた性質を変えられずにいたと思います。その理由としてすべてに不器用だったからです。
一人ぼっちだった子供だったからわたしはいつも一人遊びばかりしていました。
夏のある日でした。わたしは川原に降りていきました。川原には流木が沢山あったのです。
真夏の太陽の中で流木は水分をすっかり失っていました。干からびてました。
子供だったわたしは浅はかな遊びを思いつきました。
流木を
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