詩など三編/道草次郎
 
味などはいざ捨てましょう

とくだん
名声はほんとうに
いらない

いきていたいかたときかれたら
みずから舌を抜き
めをつむり
働きながら
もうまよいごとは
輪廻の車輪の
かいてんする輻(スポーク)で
砕くんだ

それきりが
それが
ぎりぎりのおれの線だ



「久方ぶり」

友達に会った
何ヶ月ぶりかだ

最近は詩ばかり書いているよと
ななしの詩を
いくつか見せたら
事情を知ってる彼は
ストレス発散というのも悪くないね
と言った
ストレス発散か
その通りだなとおもった

一番よく出来たとおもう俳句を見せたら
意味がわからない
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