見えないのか、舞台はすでに準備を整えている/ホロウ・シカエルボク
いものを選んだ、それが一番やりがいがあるように思えたからだ、そしてそれは間違いじゃなかったひとつひとつの思考に破壊と構築がある、それはどちらかではありえないものだ、言っただろう、切り離せないってー一つの岩が激しく砕け、俺の側頭部にぶち当たる、俺はべっとりとした血を拭い、顔に塗りつけながら高笑いする、この世界だ、この世界が俺を生かし続けている、壊すことだって始めることだってお手の物だ、まだまだそうして生きていくことが出来る、追いかけるものがあるうちは人生は長く、この上なく愉快だ、俺はかけらの上にダイブする、骨が軋み、皮膚が敗れる音が聞こえる、それは確かに俺の身体に、本当に起こっているかのような痛みを
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