なんの纏いもなく/道草次郎
 
浪々と波はさけるだけ

あります

このことのうちにこそかかるなにものかの片鱗の爪の先の白い剥がれみたいなものとして現生しては消えまた燃え滅するのです
きっとそれは

とーとーとーととろじーなのですそれは
よくわからない
しらない
投げます投げます投げます

ああ
なんであるんですか、空。

ただ美しいというのがあるならばそれに従うだけですが
そしたら人類のなかの何が滅び何が創造されるでしょう
とてもありえなさそうな宇宙で現にこうして暮らしているのだから
なんで毎日お祭りじゃないのですか
なんで毎日大漁じゃないのですか

つくづくよくわからないものが横溢
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