終日秋桜寝る子も起こす/ただのみきや
引用=忘備録}
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詩とは無言劇
言葉はしゃべらない
俳優の身体表現
詩は楽譜ではない
骨董屋に眠る楽器である
あなたの弓を当てるまで
棺とそんなに変わらない
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平面な絵画の中に
遠近があり陰影があり立体がある
――否 無い
あるように見せかけている
暗黙に 対をなす
実体を 真実を
追い求めながらの逃避行
償うように貪る
無垢な邪念で
突き放すように産み落とし
対象化したもの
憎むほど愛して
ままごと遊び
野の草花を盛り付けて
差し出す小さな手の爪
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