地面にぽっかりと/お菓子のポリ袋 他/道草次郎
 

真理はたぶん
器だ
注がれなければ
用をなさない
器を愛でるのはだから
程々が
いちばんかしらん



「お菓子のポリ袋」

公会堂の掃除に行ったら
お菓子を貰った
お菓子はやわらかいお馴染みのポリ袋に入っていた
引っ張ればすぐ開くお馴染みの縛り方で
それが堪えた
そんなおれのよわさよ
おれはそんなお前の手を引くよ
だって
おれにはお前しか
いないだもの
泣くなよ
風だよ
ほら
風がふく



「肩を叩かれる」

はしだのりひことクライマックスの
『花嫁』を聴きながら
思う
無残だなと

サイモン&ガーファンクルの
『明日
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