9月30日雑記/道草次郎
る。それは数冊あって、そのどれもが殆ど哲学の本だが、第一には井筒俊彦『意識と本質』が来る。井筒氏は勿論言わずと知れた大家だが、文章が比較的平明でしかも美的でもあることから、他の哲学書よりずっと取り掛かりやすい。しかし、それは取り掛かりやすいというだけで、その内容が平易であるという意味ではない。この本を読むのは大変時間が掛かる。少なくとも自分の不十分な理解力では、一日二ページが良い所だろう。まったく、自分の遅読には絶望的な気分になるが、仕方がない。持って生まれた脳みそに今さら逆らってみても何の得にもならない。だから、一日二ページは読もうと思っている。今のところ、この計画が上手くいっているとは言えない
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