9月30日雑記/道草次郎
ても惜しくはないような気がしてくる。こういう気はたまに起きる。これは一種の転換作用だろうか。分析家は色々言うだろうが、とにかく自分の心はこういういたたまれない時間を味わう。夜の中ひとり、みんなことを思って、ほんとうに胸が苦しくなるのだ。それがこの雑文の締めくくりであることをどうか許してほしい。自分は、ほんとうは、誰に対しても、すまない気持ちしかもっていないような気がするのだ。
付記。今、22時26分、外で獣のうなりのような声が聴こえたので外に出てみたら、唸り声がやんで、暗がりにぼやあと曼殊沙華の白と赤が見えた。少しあやしい気持ちになり、
道路に出てみるが何もいない。もしや道路で狐か狸でもひ
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