振り返ること ?/道草次郎
とも彼に嫉妬したことはなかった。よく考えてみれば不思議のようでもあるし、別に不思議でもないこととも思える。
ぼくはつねに自分自身にしか興味がなかったのだと今になり思う。
ぼくがピアハウスという作業所でみんなとバーベキューの準備をして疲れてしまった時、ある人からこう言われた。「そんなんじゃ、だめだよ(憐憫風)」その一言にすっかり落ち込んしまい、1週間あまりぼーっとして過ごしていた時も、心はつねに自分の心を見つめていた。
せっかく高い入学金を払って入った私立の高校もぼくは3日で辞めたし、自動車免許も仮免前で頓挫した。あの時はひどいうつ状態だった。そして、俳句を作っては畑を耕す日々がぼ
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