詩三篇/道草次郎
 
「LI○E」

宇宙一
鈍感ゆえ
死をかきかき

詩を書き書き
の間違え
変換機能にも
ボディーを喰らう
哀しみよ

これじゃまるで
何かの
やりとり
緑のアプリのやつ
最近
ちょっと
世間をしった
自分


「微睡み」

朝方刈った青空の匂いが
スイカの匂いだった

てんとう虫のぼくの棺桶は
中学校の教室で

稜線をしまいこんだ海
秘匿されたのは大陸棚だった

こうしていることは
いつでも軽くこうしていないことの裏返しだね

さよならしながらも
太陽系ごと動いているのです
だから
みんなさよなら
その中に
小さ
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