夏の終わりに咲いた薔薇/viraj
いた。
真夜中、彼女を待っていた。
心も体も美で痙攣した。
美とは性的だ。
悦楽に魂が抜け落ちて、たった一夜が永遠とも一瞬とも感じられた。
僕たちはずいぶん、人生を本当に生きてきたね。
もう一度この人生を生きるとしても悔いはないね。
責任?義務?
まじめさは20過ぎたら悪徳よ。
名誉?肩書き?
非もての代用品だわ。
人は、エロスが深まるほど、名誉から離れるのに気づいたことはないだろうか?
エロス的に未熟な青少年少女が、より自己実現に
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