8月27日 付箋/道草次郎
れを眺めていることができたら良いと思う。感情を捕らえたら、じっと目を凝らしてそこから目を逸らさないでおく。次々に湧いてくる雑念は捨てる。その都度、捨てる。感情を暗闇に立たせたい。感情に何かを纏わせたりしてはいけない。裸でそれを立たせなければならない。そして身体そのものの有り方に従うようにする。大事なことは全部身体が知っている。身体のおもむくように赴けば良い。一番楽な姿勢で重力を受け容れて、筋力の反発具合もちょうどよく調整されたら、天然となり、身体だけとなれば良いのだ。
エリック・ホッファーの本を読んでいる。ホッファーのように生きることができたらと、度々、思う。そう思う事で少し希望が持てたけ
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