未日記/道草次郎
 
そらく始まらないのだ。それをすることはぼくにとってはたいへん骨の折れることだけれど、やらなければいけない。これはもう、どこかおかしいのではないかとか、ADHDや抑うつ状態のせいなのではないかとか言っていられる話ではない。今の状況はだいぶ切迫している。平気なフリをしているのは直視に耐えないほど現実が惨憺たるものだからに過ぎない。


医者に相談すればコンサータという比較的高額な薬を勧められのは分かっている。以前それを服用した際、何かの効果なり変化があったとは到底思えなかったので、もう一度相談することなんて何の意味もないと思っている。何よりも、薬というのは飽くまでも補助的な役割を担うものに過ぎな
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