未日記/道草次郎
ぎないことを忘れてはいけない。
『ゴッホの手紙』という告白文学の古典ともいうべき作品があるのは周知の通りだが、そこでゴッホは弟のテオ宛にこんな内容の手紙を送ったそうだ。
曰く、「病気であるか健康であるかということは、それはおじいさんであるか若者であるかと、そういうことだ。むしろ俺は治りたいなんて思っていない。自分は真剣に病気になろうと思っている。とことんこの病気と向き合って、その病気を生きようと思っている。そのようにして本当によくよく病気というものを考えれば、人間は二度と病気にはならん。」
あのゴッホを引き合いに出して自分の今の窮状を重ねそこに何らかの意味やヒント
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