みのかわはいで/あらい
。断末魔の畝りに乗せ、土壌をもそめる死蝋の群れが域を籠める。
操られた時に代わる代わる、帰りたいと泣いていた 私 はどこかへ、ふらりふらりと引き寄せられる。そうして萎びた山の中腹まで気付けばそこへ底へ。今まで照りつけるような陽の光が燦燦と背を焦がしていたというのに、もう光も届かない。
此処に引きずられた人が伸びていくさまを、覆う、逆さまのひまわりが嗤っている。狂った至極色彩が鮮やかに薄れていく、磨り硝子の向こう側に滔々、遠くと置くは。
求めていたのだろうか、泣いてしまいそうな面を秘す。
蛆虫涌いた畜生の無惨な面が、凪いだ水面に、私を生めて、轟く。滝のような汗に蕩けていく、
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