みのかわはいで/あらい
 
く、之は誰の脚だろうか。
 眼球が破裂した悼み、稲光が怖くて端々が逆剥くと知って。否が応でもこんな日があり。どうでもいたたまれなくって、這いずりながら逃げ出しては迷子。してやったりの深淵に飲み込まれていく。
 
 そこには狐面で終われる、櫓の淵をくるくると踊り明かすは宵の盆の廻り。歌い踊れ呑めや喰えやの喧騒が、ただ粛々と執り行われる、提灯の列に誘われてしまった。

 私たちはここにかえってくるのだと、悟ってしまった魂の現れ。
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