たったひとりのためだけのものぐさな神を引きずり出す/ホロウ・シカエルボク
 
、拡大するか、縮小するか―それは結局同じことなのだ、ただ、同じものを作り上げようとするときに、違うテーマを持って行うことが必要だという話だ、でなければ、物事の成り立ちというものは上手くとらえることが出来ない、断片的に、整理して、ひとつの点だけを見つめるようにすればまるで違うものを作ることも可能だろう、でも俺が話したいのは、一粒だけ選り分けられた土のことなどではないのだ、全体性―この言い方は正しくない、なぜならそんなものについて語るのは不可能だからだ―ただし、他に適当な言葉も見つからないのでね…ひとつの言葉がひとつの意味だけを語るわけじゃない、無数の言葉が作り出すいくつものイメージ、その集合体…限界
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