Kちゃん/ジム・プリマス
るで気が付かないのである。彼女のそういう態度を目の当たりにするたび、僕は悔しいと言うか歯痒い思いをさせられて、すっかり彼女が嫌いになってしまった。
なんと言うか、感覚が鈍くて、頭が悪すぎて、物事を自分の都合の良いようにしか解釈できないのだ。自分の解釈を信じて自分を決して疑わず、現実の方を強い想念で完全に歪めてしまう。心底、嫌われているなんて想像も出来ないのだ。
彼女の放つ毒には、相当の威力があり、まるでブラックなギャグ漫画の主人公みたいと言うか、いつも身勝手で我儘で、その上、そのぶん、強気で「組合活動なんて、なんでやらなきゃならないのよ。」と厚かましく言い放って、後輩のしかも美人の女子事務
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