Kちゃん/ジム・プリマス
事務員を激怒させたりとか、とにかく同性からも嫌われていた。
そのくせ、憎まれっ子世に憚るとでも言おうか、やたら調子は良く、僕の同期の中では一位、二位を争うイケメンと(僕には彼女のどこが良かったのか、さっぱり分からないが。)要領よく付き合っていた。最後の頃は彼の方も彼女の愚痴に辟易していたそうだが、詳しいことは分からない。関係があるのかどうか知らないが、その後、彼は会社を突然、辞め、失踪した。
その後で、彼女の方も会社を辞めたので、関わりがなくなったことで僕はホッとしたことを覚えている。
怖いもの見たさで、現在の彼女のインスタを覗いてみたい気もするが、彼女の放つ毒気にあてられる事のほうがのが恐ろしいので止めておこうと思う。
今にして思えば、Kちゃんは、僕の精神を僕が思っている以上に深く損なったのかもしれない。いまだにKちゃんの悪夢の呪縛から完全には解き放たれていない気がする。
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