赤く塗れ/ホロウ・シカエルボク
 
もののひとつひとつを持って、次に来る日をどうやって迎えるのかということだろう?どちらの方角へ行って、どんなものを見るのかなんてどうだってかまわないんだ、本当はね―大事なことはつまり、その中でなにを見て、どんなことを考えたのかって、そこだけなんだ、出来事を簡単に片づけない、そこにどんなものが見えたのか、どんなものを得たのか、あるいは失ったのか―そういうことを逐一考えていくことだと思うんだ、そうすればそこにプロセスというものが生まれる、次に同じようなものを目にしたとき、それを知ることが少し楽になる、比較対象として存在出来る、というのかな…そんなに異なる景色というものは存在しないからね、きっと海外に移住
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