無性器人間/ふたなりくん/アラガイs
している)
突然廊下の右手から拍手が聞こえてきたのには喝采!。力強い手拍子の打つ音、そして口笛。同時にがっかりしたという悲鳴に近い女たちの甲高い声も。 ( ああん、やあい、)嗚呼、ふたなりくん、今日は女子学生として体育の授業に臨むのだな。半袖の白い小さな膨らみ。黒いショートパンツから長い脚が輝いてみえてくる。ぴっちりと張ったお尻を揺らしながらその声援に両手のピース!ゆっくりと教室に向かって廊下を歩いていく。みれば見事に山脈の出っ張りをなだらかな丘陵部に抑えていた。細い巻き毛が頸筋に触れる度に、いま蕾から目覚めたピンクの薔薇の花びら。それは完璧な女性だった。
男子の今日の体育の授業は柔
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)