無性器人間/ふたなりくん/アラガイs
は柔軟体操の予定となっている。押したり引いたり、グループになって身体を触りあうのが恒例。考えただけでも指の先から血の気が噴火しそうだ。流れ出るのはふたなりくんの、そのやわらかく落ち込んだ凹みへ。ギラついた眼に誰もが火花を散らしている。‥‥すでに何人かの男子生徒がトイレに駆け込んで行ってしまい‥‥
チャイムが鳴る。校庭には臨時の教師らしき姿が。ジャージーなマスク。なんだか様子が変な雲息。
あれ? 今日はもうひとりがふたなり先生なのだった。そうよね。がっかりだ。
こうして何人かは貞操ベルトを外す。もちろん女子たち全員も貞操ベルトを付けていた。そうか、裏を成せ。ふたなりくんが攻撃的な槍ならば僕らは楯だ。僕らには小さな突起物は無用だ。過去の人々たち、これが俗にいうペニシュリンクインバンドだ。わかるか?シーレーンの防衛隊なのだ。 続く。
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