独白は灯りの真下を避けて/ホロウ・シカエルボク
れない、いちばん簡単な結論に飛びつくというのは、そういう覚悟を持って行われるべき行動である、結論を急ぐ人間は大人になっても子供じみた真似ばかりをしている、正解はない、それが正しい、その、ぽっかりと空いた正解のあるべき場所に、いちばんしっくりくる言葉はなんなのか、たとえばそんなことがおれにとっての詩であり、表現だったりするのだ、結論に甘えてはいけない、安易さにはなにも生み出せない、現状維持をするのならちょうどよかったりするかもしれないけれど、それは先述したように大したものを生み出しはしない、感性、感覚、感情、呼び方はいろいろとあるだろうが、たとえば、ひとことの結論に至るためには、その数倍以上の言葉の
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