独白は灯りの真下を避けて/ホロウ・シカエルボク
ての物事について問を繰り返した、そして解答を求めた、そのほとんどの問からは解答として適当なものは導き出せなかった、それがおれの未熟さのせいなのか、あるいははなからそんなものは必要でないものなのか、それについてはいまだってはっきりと語ることは出来ない、ただ、解答を求めるという試みは成果に関係なく無駄に終わるということがない、さまざまな可能性について思いを巡らせることは、思考力をひとつ上の段階へと持ち上げる、ときによるとその成長は、一見するとなんの意味もないようなものからも学ぶことが出来る、深読みだの勘繰りだのというならそれでもいいだろう、そこで片付けてしまうことはとても簡単だ、そして、なにも生まれな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)